よく、バッターボックスに立ち続けることが大切だ。みたいな話を聞くんですが、ぼくはギャンブル畑にいたので、この言葉に違和感を感じていました。  

というのも、ギャンブルでは本当に儲かる機会が来るまではじっと待ち続けることが大切なんですよね。

小さな機会にかけて、運の要素が大きい時に資産をすり減らすのは良くないです。

 

でも、雨宿りをしながら待つことの重要性についてぼんやり考えていて何となく話がわかりました。

今回は、そういうぼんやりとした話です。

 

バッターボックスに立ち続ける、ということは、決してすべてのボールにバットをブンブン振れって意味ではないんですよね。

ここ、勘違いしていたんですけど、

要は、ポーカーテーブルにつくことが大切だと。

というか、ポーカーに喩えたほうがわかりやすいですね。

 

ポーカーのざっくりした説明

ここではテキサスホールデムを想定しています。

1. まず場代を払ってゲームに参加する

2. 最初に数枚のカードが配られる

3. 場に置かれたカードと手札を合わせて手を作っていく

 

という感じです。

基本戦略は

1. とりあえずゲームには参加する

2. 最初に配られた手札が悪ければ降りる

3. 場に出されたカードから、自分の手札の期待値を計算する

4. うまくいきそうなら大きく賭け、相手のほうが強い確率が高いなら降りる

 

ポイントは、期待値が高ければ大きく賭け、期待値が低ければ降りる。

この場合、人数がおおければ多くのゲームは降りることになります。

ブラフとか、プレイヤーの癖を読むみたいな話もありますが、これが基本戦略です。

この逆をやって勝ち続けるのは難しいです。

 

それで、冒頭のバッターボックスに立つ、という話は1のゲームに参加しろって話なんですよね。

決して、打ちにくい玉を打ちに行けという話ではない。

人生は三振のないバッティングのようなものなので、ポーカーと同じように、場には立つが、ダメそうならバットを振らない。絶好の玉を待ち続ける。

いけそうならバットを降ってもいいけど、途中で無理だと思ったら止める(勝負を降りる)ということが大切だと思います。

人によっては、バッターボックスに立つということが、事業をとりあえずはじめてみることかもしれないですし、市場調査をするということかもしれないです。

いずれにせよ、大切なのは、機会を増やすことと、待つこと、期待値に沿った賭け方をすること、そしてうまく降りることだと思います。

生き残れば次の機会は必ずやってきます。